特技を生かし学びを通じてまちづくりに貢献する「みんなの尼崎大学」

尼崎市では他の自治体が参考にするような新しい取り組みが積極的に行われている。市民と市が連携して取り組む「みんなの尼崎大学」も、地元で盛り上がりを見せているだけでなく、近隣の市町村からも注目を集めているという。みんなの尼崎大学の事務局を訪ねて、みんなの尼崎大学でスタッフとして活躍されている山添杏子さんと中嶋惠さんに活動についてお話を伺った。

スタッフの山添さんと中嶋さん
スタッフの山添さんと中嶋さん

魅力あふれるまちづくりの一翼を担う「みんなの尼崎大学」

――「みんなの尼崎大学」はどのような目的で設立されたのでしょうか?

中嶋さん:尼崎市では「ひと咲き まち咲き あまがさき」というキャッチコピーのもと、魅力あふれるまちづくりを進めています。みんなの尼崎大学もその一翼を担う活動で、特技を生かして地域に関わったり、興味があることを教わったり、アイデアを出し合ったりと、すべての市民が先生にも生徒にもなれる、とても自由度の高い活動を行っています。ちなみに、ここでいう市民というのは、住民票の有無にかかわらず、尼崎に縁があるすべての人を対象としています。

――とても面白そうですね。活動の概要や方向性を教えてください。

山添さん:2017年の設立当初から街中を学びの場としています。定期的に開いているのは、月に1回、「みんなの尼崎大学 相談室」というもので、「学びを誰かに共有したい」、「仕事の魅力を伝えたい」、「地域の人と交流を深めたい」、「何ができるか分からないけど、お手伝いをしてみたい」といった幅広い相談を受け付けて、それぞれが実現に向けて前進していける場になっています。その他、尼崎で学びに関わるものであれば、どなたでもみんなの尼崎大学のロゴを使ってくださいとしています。ちなみにこの活動に興味を持って、「その考え方に共鳴した!」とか「自分の地元に持ち帰りたい」と、近隣から尼崎市に転入された例も複数あります。

「みんなの尼崎大学」パンフレット
「みんなの尼崎大学」パンフレット

――具体的な活動例を伺ってもよろしいでしょうか?

山添さん:最近だとオンラインゼミを開いたり、人と出会い交流をすることを目的にしたイベントであったり、ウッドデッキやカウンターを自分たちで作るDIYの機会もありました。興味があることに楽しく触れることが基本ですが、もっと踏み込んだテーマの交流もあります。コロナ禍の中でアルコール依存症の問題が出てきたので、様々な立場の人が意見交換をする会を開きました。社会の中で個人には様々な事情があり、それを理解し合ったりすることは、未来のまちづくりに大きな影響を及ぼす有意義な場であると感じました。

DIYで作ったウッドデッキ
DIYで作ったウッドデッキ

――ますます興味が湧いてきました。ところで「ATTF2」とはどのようなものでしょう?

中嶋さん:AMAGASAKI TO THE FUTURE 2の略で、これは街のことを考えるカードゲームです。様々な課題や疑問に対し、尼崎市の資源を用いて解決していくことによって、より尼崎市の魅力を知るとともに、街のことを自分に引き付けて考えてもらいたいという目的で作られました。市の職員と市民の方で知恵を出し合って、かなり面白いゲームとして浸透し、その改良版として作られたのが現在のバージョンアップした2になります。尼崎市の魅力を見直す効果はもちろん、実際にゲームを行うと歓声が沸きあがるくらいに盛り上がります。

大好評のATTF2
大好評のATTF2

開発が進むJR「尼崎」駅周辺

――尼崎エリアで開発が著しいエリアなどがありましたら教えてください。

山添さん:尼崎は利便性の高い住宅地だけでなく、北の田園地帯から南の工業地帯まで、幅広い暮らし方を選べます。開発という点では再開発が進むJR「尼崎」駅周辺が注目を集めています。駅前キューズモールなどの大型商業施設が地域と連携する動きがあったり、ホームズというホームセンターがTSUTAYAとコラボをしたことも話題になっていますね。あと、尼崎市公設地方卸売市場が毎月第1土曜日に市場開放フェアと称して一般客を受け入れているのも、個人的にとてもオススメです。(※注釈後記)

再開発が進むJR「尼崎」駅周辺
再開発が進むJR「尼崎」駅周辺

ウェルカムな風土がある温かい街

――尼崎エリアの魅力や地域の特色について教えていただけますか?

中嶋さん:私は大阪の出身で、公務員に転職をしたいと思い、近隣の自治体を検討した時に、通勤の利便性で候補に挙がりました。ちょっと不純な動機ですが(笑)。そして市役所に勤めてから、尼崎の本当の魅力を知ることになりました。物事を面白く楽しもうという気質なのか、何か新しいことにチャレンジをする人も多いですし、それを応援する人も多いのが特長だと思います。

中嶋惠さん
中嶋惠さん

山添さん:私は公務員として働きたいと考えた時に、いくつかの役所を見て回りました。すると尼崎市役所はフレンドリーでとても温かい空気だったので、「ここで働きたい!」と思って志望しました。そして尼崎に引越してきたんですけど、実際に街全体がウェルカムというか、受け入れる風土があると感じました。これは工業の街として伸びた時期に、西日本の広いエリアから尼崎に移り住んだ人が多いことも影響しているのかもしれません。

――最後にこれから尼崎エリアにお住まいになる方にメッセージをお願いします。

山添さん:尼崎は交通の利便性が抜群なので、その点に注目されがちですが、それ以上に人が魅力的な街です。個性を尊重する自由な気風があるので、自分らしい生活スタイルで暮らしやすいと思います。街を楽しみたい人は楽しめるし、距離を保ちたい人を無理に引き込むこともない。自分のステップに合わせて住み方を自由に選べる点がオススメです。

山添杏子さん
山添杏子さん

中嶋さん:私もその通りだと思います。子育て世代は互いに助け合う空気ですし、子育てが落ち着いて何か自分を生かしたいと思う方がマルシェを立ち上げられたりと、みんなの尼崎大学に関わったから見えたことも多いですが、皆さんが生き生きと生活されている街です。通勤の利便性を動機に志望した私が言うのも何ですが(笑)。

※2020年12月現在、新型コロナウイルスの影響で開催は中止しています

特技を生かし学びを通じてまちづくりに貢献する「みんなの尼崎大学」

市役所職員・係長 山添さん
市役所担当職員 中嶋さん
所在地:兵庫県尼崎市若王寺2-18-5 あまがさき・ひと咲きプラザ アマブラリ2階
電話番号:06-4950-0387
FAX:06-6491-5190
メールアドレス:ama-ucma@city.amagasaki.hyogo.jp
URL:
https://www.amanokuni.jp/ucma/
https://www.facebook.com/ucmamagasaki
※この情報は2020(令和2)年12月時点のものです。