芦屋市の自然環境・教育・子育て環境と新市長の取組み内容をレポート

自然環境に恵まれた芦屋は、山の緑と水辺が人の暮らしを彩ってくれる街。大阪や神戸へのアクセスも良く、JR「芦屋」駅から「大阪」駅までは新快速で約13分、「三ノ宮」駅までは8分と通勤・通学にもとても便利です。治安もよく、少し足を延ばせば海辺を散歩したり、ジョギングしたりできる環境が整っています。今回は、子育てファミリーに人気のスポット情報や子育てや教育に注力する芦屋市の取り組みについてご紹介しましょう。

芦屋市の街並み
芦屋市の街並み

整備された海岸沿いの公園がいつもの遊び場

夙川の河口の東側に広がる「御前浜公園」は、数少ない自然海浜を楽しめる海沿いの公園。カニや小魚といった海辺の生き物や野鳥が多く、朝夕は犬の散歩で訪れる人でにぎわいます。西側に広がる「香櫨園浜」には、香櫨園浜遊歩道も整備されていて、ウォーキングにおすすめ。夕陽が見える頃は本当に美しく、近くに住んでいる人がうらやましくなります。

「西宮浜総合公園」は、ジョギングやスケボー、バスケットといったスポーツ利用やさまざまなレクリエーションが楽しめる人気スポットです。大型複合遊具や広い芝生のある「みやっこキッズダム」は子連れファミリーにおすすめ。海と山を一望できる大型の滑り台やターザンロープは、いつも多くの子どもたちでにぎわっています。児童、幼児、乳幼児と対象年齢に合わせて3つのゾーンに分かれているので、どんな年代の子どもを連れて行っても安心して楽しめるところが魅力です。

アウトドアブランド「LOGOS」認定のバーベキュースペース「西宮浜 BBQ PARK powered by LOGOS」では、気軽に日帰りキャンプが楽しめます。BBQに必要な道具が一式付属されるプランを利用すれば、アウトドア初心者でも海辺でのバーベキューを満喫できるのがうれしいですね。また、約400平米ほどあるフルコンクリートの「スケートボードパーク」や1周300mほどのアダートコースのある「競技用自転車広場」、屋外のバスケットボール広場「EPIC DREAM COURT」は、無料で利用できます。ほかにも、サッカー、ラグビー、野球といったスポーツ利用が可能な多目的人工芝グラウンド「ベイコムフィールド」も併設。レクリエーション広場横にある「公園センター」には、授乳室や更衣室、有料のシャワーも完備されています。

大きな滑り台が楽しい!

「御前浜公園」
「御前浜公園」

買い出しは
近くのスーパーで♪

「西宮浜 BBQ PARK powered by LOGOS」
「西宮浜 BBQ PARK powered by LOGOS」


自然豊かで子育てしやすい街・芦屋

西側にある芦屋市民の憩いの場「芦屋中央公園」は、木々の緑や季節の花に癒される広々とした公園です。ジョギングや愛犬の散歩などを楽しむ人も多く、「芦屋浜宮川桜まつり」「梅まつり」「芦屋ファンラン」といったイベントも多数開催されています。「芦屋市総合公園」には、カラフルな子ども用の遊具がいっぱい。芝生広場や亀やザリガニがいるビオトープの池、広いバーベキュー場があり、親子でものづくりが楽しめる「わくわく冒険ひろば」なども随時開催されています。

北側には六甲山系が連なる芦屋エリア。人気のハイキングコースもあり、山の自然を身近に満喫できる楽しみも広がります。六甲の東にある甲山の山麓に広がる「兵庫県立甲山森林公園」は、自然観察、バードウォッチングなど、身近な自然に触れることができる人気スポット。頻繁に自然観察会やパークヨガなどの催しも実施されているので、ホームページでチェックするのがお勧めです。また、「六麓荘コース登山口」「城山登山口」など、登山口もあり、山登りの初心者でも気軽に登山が楽しめるのもうれしいですね。

関西に住む人を対象に「大東建託」が行った「子育て世帯の街の住みここちランキング」で、芦屋市は、「関西で子育てがしやすい街」で2位、「静かさ治安」で2位、「自然観光」で3位を獲得。高級住宅街としての治安の良さに加え、自然豊かな環境がランキング上位常連の理由であることは間違いなさそうです。2023(令和5)年5月、26歳という最年少で芦屋市長に就任した髙島市長も「圧倒的に子育てしやすい芦屋」を掲げ、学童専用教室と学校園の空き教室を活用して待機児童0人を実現しています。

桜まつりや梅まつりなど
イベントも多数

「芦屋中央公園
「芦屋中央公園

軽装で行ける
ハイキングコースも!

「兵庫県立甲山森林公園」
「兵庫県立甲山森林公園」


「先生にはもっと余裕を」「子どもにはちょうどの学習を」を掲げる芦屋市

教育環境に関する仕組みづくり、環境づくりに取り組んでいる芦屋市。先にご紹介した芦屋市の髙島市長は、所信表明にて芦屋の未来を担う子どもたちに対して「最高の学びができる芦屋」を掲げています。

「子どもは視覚で理解するのが得意な子、聞くことが得意な子など、さまざまな特性を持っているので、1人1人の特性や興味、関心、そして学習到達度など、それぞれの子どもに合わせた学びの仕組みを実現していきたい。大人になってからも自分の学び方を知っていることは重要なので、その機会を用意したい」と髙島市長は話します。子どもたちがどう育っていくかがその街の未来を大きく変えるため、学びと育ちの質を上げることに挑戦していきたいそうです。

教育環境を整えるため、芦屋市では教育現場で働く先生方の働き方改革にも着手。芦屋市のすべての小中学校で週1回の「定時退勤日」を設定。中学校では、平日週1回以上、土・日週1回以上の「ノー部活デー」の完全実施にも取り組んでいます。

参考:芦屋市公式サイト:髙島崚輔市長 所信表明


医療費のサポート拡充や保育環境の充実も

芦屋市に住所のある0歳から中学校3年生までを対象とする「乳幼児等・こども医療費助成制度」では、健康保険が適用される医療費について県と市が自己負担金の全額を助成しています。ただし、所得制限がないのは0歳のみのため、「18歳までの医療費無償化」「所得制限なし」といった部分にも切り込んでいくことが期待されています。

また、保育所の入所待ち児童の解消や3歳児の教育ニーズへの対応にも力を入れています。2019(令和元)年に小規模保育事業所として開園した「翠ケ丘保育園」は、2020(令和2)年に認可保育園となり、3歳児以降もそのまま通園できるようになりました。2022(令和4)年5月に「朝日ケ丘幼稚園」跡地に開園した認定こども園「あいさいこども園」は、山手地域の保育施設が少なかったこともあり、地域住民からもとても喜ばれているようです。芦屋市の市立幼稚園は全て新制度へ移行しています。

芝生の広がる大きな園庭

「認定こども園「あいさいこども園」」
「認定こども園「あいさいこども園」」

未就園児&保護者を
対象とした園庭開放も実施

「芦屋市立岩園幼稚園」
「芦屋市立岩園幼稚園」


地域の子育て拠点・親子で遊べる子育て施設も充実

「芦屋市子育てセンター」は、パパやママ、子どもたちが集い、子育ての不安や悩みを電話や来所で相談したり、交流もできる場所。足型アートやベビーマッサージの体験、子育て井戸端会議など、気軽に親子で参加できるイベントを多数開催しており、仲間をつくったり、子育ての輪を広げたりすることができます。

子育てセンターではつどいのひろば「むくむく」、西蔵こども園ではつどいのひろば「バンビ」、芦屋市上宮川文化センターではつどいのひろば「もこもこ」、岩園幼稚園ではつどいのひろば「プチアンジュ」など、それぞれ遊びや学びを通して、親と子のふれ合いが楽しくなる活動の場を提供しています。子育ての経験豊かなスタッフが常駐しているので、気軽に声をかけてみましょう。「西山幼稚園」や小槌幼稚園では、親子一緒に、園庭・遊戯室・砂場等で遊べる「なかよしひろば」、新米ママたちが集まって、親子の関わり方を学びながら、たくさんの親子と交流できる「カンガルークラブ」なども開催されています。開催場所、対象年齢、開催曜日・時間はそれぞれ違うので、ホームページやアプリで確認してください。

場所は芦屋市
上宮川文化センター

「つどいのひろば「もこもこ」」
「つどいのひろば「もこもこ」」

毎週木曜日は園庭で
遊ぼう♪

「小槌幼稚園」
「小槌幼稚園」


神戸市、西宮市と比較したときの芦屋市の子育てにかかる費用

毎年実施される「子育てしやすい街ランキング」で常に上位に入っている芦屋市。近隣の街・神戸市や西宮市と比べると芦屋市の子育て環境はどうなっているのでしょうか。待機児童数を例に比較してみましょう。

芦屋市は2020(令和2)年に21名だった待機児童数を着実に減らしています。2022(令和4)年度には5名、2023(令和5)年度には1名となっているので、現在ゼロの神戸市に近い将来追いつくといわれています。西宮市は2023(令和5)年は56名でしたが、2022(令和4)年からは4名増えるなど、改善スピードは緩やかです。

給食に関しては市立全小中学校で「自校調理方式」を取り入れ、各校1名の栄養士を配置している点が評価されています。1食あたりの給食費は小学校250円、中学校290円、神戸市は小学校260円、中学校は全世帯に半額助成があり170円、西宮市は、小学校250円、中学校297円(1食あたり)となっています。

芦屋エリアは、高級住宅街というイメージがあるものの、自然環境豊かな子育て世帯にこそ住んでほしい地域です。特に史上最年少で市長に当選した髙島芦屋市長は、特に教育に注力すると公言しており、提唱する「子どもたちにちょうどの学習」がどのような形で実現されるのか期待が集まっています。西宮市や神戸市など、子育て世代に人気の街が近隣に点在する芦屋エリアから目が離せません。


発見ポイント!

宮川けやき通り
宮川けやき通り

  • (1)自然環境豊かな山の緑と水辺の公園がいっぱい
  • (2)住みここちランキング・関西で子育てしやすい街で上位常連
  • (3)期待が集まる芦屋市・髙島市長の取組み「圧倒的に子育てしやすい芦屋」

芦屋市の自然環境・教育・子育て環境と新市長の取組み内容をレポート
所在地:兵庫県芦屋市