ハーバーランドからHAT神戸に至る神戸ウォーターフロントエリアに、2021（令和3）年10月、アクアリウムとアートが融合した新感覚の劇場型アクアリウム「AQUARIUM×ART átoa（アトア）」がオープンし、新たなにぎわいが生まれています。家族連れはもちろん、デートコースとしても人気の「átoa（アトア）」。人気の秘密を知るために、株式会社アクアメント アトア事業部 営業課の福﨑扶美（ふくざき ふみ）さんにお話を伺いました。

音や光の演出によるアートと融合した水族館

――まずは「átoa(アトア)」が神戸ポートミュージアム内に開業するに至った経緯についてお聞かせください。

福﨑さん：神戸港が開港150周年を迎えたことを機に、新たな魅力と活力ある都心・ウォーターフロントの創出に向けエリアの開発が進められています。そのなかでも、新港第１突堤基部では、新たなウォーターフロントのランドマークになるべく複合文化施設『神戸ポートミュージアム』が10月29日に開業致しました。弊社はこれまで須磨水族園の運営や四国水族館を運営している実績からお声掛けをいただき、水族館を作るにあたっては、これまでにはない新しい水族館を作りたいと考え、神戸の街に合うアートとアクアリウムが融合した水族館にしようとコンセプトを定めました。

――「átoa(アトア)」の概要を教えてください

福﨑さん：「átoa(アトア)」は神戸ポートミュージアムの2階から4階部分にあたり、館内は世界観が異なる8つのゾーンで構成されています。館内には魚類だけでなく、無脊椎動物、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類など約100種類3000点の生きものたちが暮らしています。特徴としては、音・光・香りなど、五感で感じる演出により、幻想的で独創的な世界への臨場感を楽しめる水族館です。2階のMARINE NOTEゾーンにあるシリンダー型巨大水槽や3階のPLANETSゾーンにある日本最大規模の球体水槽など、ゾーンテーマを象徴したシンボル水槽は見応えがあります。

また、3階のPLANETSでは360°全方位をミストとレーザーが織り成す光の演出を、同階のMIYABIでは幻想的な和空間の中、日本の四季折々の情景を楽しめます。生きもの展示のほか、遊び心がある体験ゾーンが設置されているほか、館内の階段やエレベーター、トイレなど細かな箇所にも遊び心いっぱいのアートを施しています。そんな隠れたアートを探しながら館内を巡るのも、「átoa(アトア)」の楽しみ方の1つです。

多くのイベントを開催 今後も季節に合う企画を予定

――「átoa(アトア)」ではどのようなイベント開催されていますか？

福﨑さん：「átoa(アトア)」では、PLANETSのレーザー光線を使った「AQUA　UNIVERSE」といった常設展示たけでなく、ゾーンテーマとマッチするような特別展示や、四季折々の生花を使った「Gracias Flor」といった季節に合うイベントを開催しています。これまで、じっくりイベントを楽しんでいるといったお声をお客様から多数いただいています。今後も、アート作品の常設展示はもちろん、館内のロケーションを活かした企画を開催していけたらと考えています。

ここだけのカフェメニューも人気

――4階のデッキには神戸の海と山を感じられるガーデンカフェスタンドがありますね。おすすめ商品を教えてください。

福﨑さん：カワウソのメニューは見た目も可愛く人気ですよ。特に、袋から顔を出しているような「カワウソエクレア」やカワウソがポテトを抱きかかえたような「カワウソ抱きかかえポテト」が人気です。見た目だけでなく、味も本格的で美味しいです。高知県産のサメの肉を使用した「シャカシャカシャーク」やアマゾン原産のピラルクを使用した「アマゾンフィッシュサンド」など、ここでしか味わえないメニューもあります。（※2022年2月時点　メニューは変更する場合がございます）

――1階にあるミュージアムショップで販売されているグッズの中で、人気があるグッズを教えてください。

福﨑さん：一番の人気は、体毛がほとんどない体と出っ歯が特徴的なハダカデバネズミをリアルに模した「ハダカデバネズミのスイートポテト」です。見た目のインパクトだけでなく、スイートポテトとしての味がとても美味しいんです。友達や家族へのプレゼントとして人気です。また、1925年創業の老舗紅茶メーカー「神戸紅茶」とコラボした「átoa 神戸紅茶　ブルーブレンド」、「átoa 神戸紅茶 フラワーブレンド」も人気です。

あふれる見どころ　進化の続くウォーターフロントエリア

――新しく生まれ変わりつつあるウォーターフロントエリアの魅力を教えてください。

福﨑さん：ウォーターフロントエリアでは、「メリケンパーク」や「神戸ハーバーランドumie」、「ポートアイランド」、「神戸どうぶつ王国」など、見どころがたくさんあるエリアです。当館の隣にはチョコレートやカカオの可能性を体験できる「Felissimo Chocolate Museum」があり、2025年には第二突堤に大規模アリーナ「KOBE Smartest Arena」ができるそうなので、ウォーターフロントエリアの魅力がさらに増すことでしょう。

――最後に、これから新しくウォーターフロントエリア周辺に住まわれる方々に向けてメッセージをお願いします。

福﨑さん：どんどん生まれ変わり、進化していくウオーターフロントエリアを存分に楽しんでください。「átoa」に関しては、日時指定入場制ですので、ご来場の際には公式HPを事前にチェックしてお越しいただければと思います。また、公式Twitter、Instagram、YouTubeでも日々情報を発信しているので、ぜひご覧ください。