尼崎市役所インタビュー

抜群の交通利便性と、住みよいまちへと進化を続ける「尼崎市」

電車で大阪へ約10分、神戸へ約15分。関西の3大空港のすべてに1時間以内で行けるという抜群の交通利便性を誇り、兵庫県内で人口密度1位の自治体として知られる尼崎市。近年は市の積極的な取組により、子育てや教育など幅広く進化を続けている。今回は「尼崎市役所」にお邪魔して、ひと咲きまち咲き担当局シティプロモーション推進課の島田絵美さんと、企画財政局政策部政策課の田中秀幸さんに、具体的な取組やまちの魅力についてお話を伺った。

ひと咲き まち咲き あまがさき

ひと咲きまち咲き担当局シティプロモーション推進部シティプロモーション推進課 係長 島田絵美さん、企画財政局政策部政策課 係長 田中秀幸さん
ひと咲きまち咲き担当局シティプロモーション推進部シティプロモーション推進課 係長 島田絵美さん、企画財政局政策部政策課 係長 田中秀幸さん

――尼崎市のまちづくりの基本方針についてお教えください

田中さん:尼崎市では10年間に及ぶ総合計画を実施中で、ちょうど平成30年度から後期5年の期間に入りました。この計画は「ひと咲き まち咲き あまがさき」をキャッチフレーズに、本市の最上位計画として推し進められています。その計画では、市民、事業者、行政とで共有する次のような4つの「ありたいまち」、将来像を描いています。

① 人が育ち、互いに支えあうまち
② 健康、安全・安心を実感できるまち
③ 地域の資源を活かし、活力が生まれるまち
④ 次の世代に、よりよい明日をつないでいくまち

これらを一見すると抽象的に感じられるかもしれませんが、行政も市民も事業者の皆さんも共有できて、市民のみなさまそれぞれに、それぞれの「ありたいまち」をイメージしてもらうことのできる、まちの将来像になっています。

後期まちづくり基本計画
後期まちづくり基本計画

――暮らしやすいまちづくりに力を入れられているのですね?

田中さん:まさにその通りです。より効率よく実現させるために、行政にありがちな縦割りではなく、子育て支援や住環境、経済や生活安全など、16ある施策の連携を意識しながら動いてます。大きな歯車を回すことができる体系、と捉えていただくと伝わりやすいかと思います。結果、さきほどの4つの「ありたいまち」に向けたまちづくりが推し進められている状況です。

また近年は様々な改善が行われて、「イメージより現実の方が良い」という例も増えているのが尼崎市です。たとえば環境面においても、以前は工場が多く公害のイメージがあった時期もありますが、低炭素化に向けた先駆的な取組を行っている都市として尼崎市が『環境モデル都市』として全国23都市の中に選ばれるなど、先進的な取組を行っていて、その成果は着実に出てきている状況といえます。

大人も子どもも夢を持てる取組

――まちづくりについて民間企業、住民と協働で行っている取組があればお教えください

島田さん:様々な活動が行われていますが、最近の代表的なところでは、『みんなの尼崎大学』という企画が行われています。これは「みんなが先生、みんなが生徒、どこでも教室」というコンセプトの、いわばまち全体で行う学習のようなものです。去年、開校ということでイベントを行っています。

その最大の活動が、「みんなのサマーセミナー」という行事で、これは市内の高校を借りて夏休み期間中の2日間開かれるものです。講師は、何かやってみたいと思う方で、それは大人から子ども、市職員と様々です。そんな、尼崎に関わる方が「こういうことを授業でやってみたい」ということをベースに約300という膨大な数の授業を行っています。

膨大なプログラムが記されたみんなのサマーセミナー時間割
膨大なプログラムが記されたみんなのサマーセミナー時間割

――子ども向けのイベントなどもありますか?

島田さん:ほかには、地元企業とコラボの例として、「エーデルワイス」という尼崎発祥の洋菓子メーカーさんが、小学校にプロのパティシエさんを派遣して実際に目の前でスイーツをつくってくれるという「スイーツ特別授業」を行ってくださるのがとても人気を集めています。

また阪神電車の車両基地見学会というイベントがあり、これは普段は見られない場所を子どもたちに特別に公開してくださるものです。募集から半日くらいで定員いっぱいになってしまう時もあるくらい人気の企画です。こうした子どもたちに夢を与える取組も尼崎市では色々と行われています。

田中さん:「環境オープンカレッジ」という、環境学習講座やイベント等の活動も行われています。対象は多岐にわたりますが、子どもが楽しめる企画もたくさん催されていて、尼崎の自然に親しんだり、エコ社会見学が開かれたりと、親子で楽しむことができる企画も多数あります。

子育て支援の一環として市役所内に設けられたこども総合案内窓口
子育て支援の一環として市役所内に設けられたこども総合案内窓口

尼崎市はたくさんの“ジョー”がある町

――観光や文化など、尼崎市の魅力発信に向けた取組をお教えください

島田さん:2019年の3月に現在建設中の「尼崎城」が完成して公開となります。これに合わせて、「ジョーのある町 尼崎」という観光をPRするプロジェクトが進められています。

2019年春に完成となる復元建築中の尼崎城天守閣
2019年春に完成となる復元建築中の尼崎城天守閣

人ジョー(人情)、愛ジョー(愛情)、ジョー景(情景)、ジョー緒(情緒)、旅ジョー(旅情)、ジョー熱(情熱)、そして尼崎ジョー(尼崎城)という7つの“ジョー”を軸に、尼崎の見どころを紹介していくというものです。

派手さはなくとも情のあるスポットや各種グルメなどがたくさんあります。たとえば尼崎ちゃんぽんなども、B級グルメとして知られる存在ですので、尼崎グルメの代表格ではないかと思います。こうした魅力を伝えていけるよう、これまで以上にPRに力を入れていきます。この記事を読まれた方にも、ぜひ一度、遊びに来ていただきたいと思います。

あんかけが人気を集めるご当地グルメの尼崎ちゃんぽん
あんかけが人気を集めるご当地グルメの尼崎ちゃんぽん

抜群の交通利便性と災害と坂道が少ない

――個人的に感じられている尼崎の魅力をお教えください

島田さん:私は生まれも育ちも尼崎市なのですが、交通の便の良さはどこにも負けないと思います。小さい市ですが3本の電鉄が通っていて13の駅があります。大阪や神戸はもとより、奈良や京都も通勤圏内です。そして主要駅でありながら、混み具合が「そこそこ」なのも使う側として良いな、と感じています。

さらに高速道路も名神高速と阪神高速が通っていて、関西国際空港、神戸空港、そして近くの伊丹空港と、3つの関西主要空港へいずれも1時間以内で行くことができます。こうした利便性は羨ましがられることが多いですね。

「尼崎」駅
「尼崎」駅

また山がなく坂道が少ない平らな地理的要素から、自転車や徒歩での移動が便利なまちです。この地理的な要素もあってか、土砂災害などの自然災害が少ないことも特徴ではないかと思います。

買い物も便利ですで、市内には商店街や市場もあり、市民の台所として機能しています。物価も近隣の都市に比べると安めではないかと思います。また大型のショッピングモールも数多くあるので、日常の買い物から休日のショッピングまで完結できるスケールもあります。

武庫川沿いのコスモス園はスケールも大きく人気のスポット
武庫川沿いのコスモス園はスケールも大きく人気のスポット

本当に住みやすい街大賞2018in関西・JR尼崎駅周辺

――尼崎市の将来ビジョンについてお教えください

田中さん:今後5年間は、先にお話しをした総合計画が、そのままビジョンに当てはまるかと思います。この計画は、本市の取組の方向性を16の施策ごとに示しています。そこには市民意識調査の結果や本市の人口動態を踏まえた上で各項目の具体的な取組や目標値が示されていて、前出の4つの「ありたいまち」を力強く実現させるためのビジョンが余すところなく記されています。特に主要取組項目には、「ありたいまち」に向けて、「『学びの先進都市』の推進」や「子どもの育ちと活動への支援」など、今後5年間、施策を連携させながら、特に重点的に取り組む12の方向性が記されています。

この総合計画の冊子には、尼崎市のまちづくりのキャッチフレーズである「ひと咲き まち咲き あまがさき」が掲載されています。このフレーズには、「あまがさきで、人々が、まちが、花を咲かせ、実を結び、種を残し、また次の花を咲かせていく」という思いが込められています。

一方で、この冊子の背表紙には「目覚メヨ、アマリアルチカラ」というコピーも載せられていて、その補足的に「尼崎が持つ本当のチカラ、余りある力。もっと引き出し、もっと活かして、まちづくり。」というコピーが書かれています。これは、「ひと咲き まち咲き あまがさき」に向けて、まさに私たちが取り組んでいることも当てはまると思います。

その取組の結果として、たくさんのファミリー世帯が尼崎市に転入し、また定住していただく市になることが、ひとつの柱であると私たちは考えています。先日、ある民間会社が行った「本当に住みやすい街大賞2018in関西」でJR尼崎駅周辺が1位をいただきましたが、これは喜ばしいことです。もちろん、今なお改善に取り組んでいますので、尼崎市はさらに住みよいまちへと向かって進化を続けていきます。

ユニークでとても読みやすい尼崎市が発行するチラシや冊子類
ユニークでとても読みやすい尼崎市が発行するチラシや冊子類

お笑い、アニメ、文化の発信地

――「よいまちづくり」への熱意と信念が伝わってきます。ほかに尼崎市のPRポイントなどあればお願いします

島田さん:今は田園が減っていますが、「一寸豆」や「田能の里芋」などの伝統野菜やお米も生産されています。南部の工業地帯では工場夜景が人気を集めていて、バスで撮影にまわるツアーも開かれている状況です。また都市公園や子ども広場を含めると、尼崎市内には560以上の公園があります。これもPRポイントだと思います。

田中さん:アニメ「忍たま乱太郎」の作者である尼子騒兵衛さんが尼崎出身で、登場人物の中には名前に尼崎の地名を使っていただいているキャラクターもいるんです。そんなことから、最近はその地名めぐりをいわゆる「聖地巡礼」として回る方が増えています。市役所の4階でも、訪れた方に絵を描いてもらって展示を行っています。

忍たま乱太郎と縁のある尼崎市を地名めぐりで訪れる人も増えている
忍たま乱太郎と縁のある尼崎市を地名めぐりで訪れる人も増えている

島田さん:ダウンタウンのお二人が尼崎出身ということもあり、新人お笑い尼崎大賞というイベントも尼崎で開かれています。また人間国宝の桂米朝さんも尼崎に所縁があることから、落研選手権という落語の大会が開かれていて、全国から落研の方が集まるまちでもあります。あとは故人ですが、画家の白髪一雄さんが尼崎出身で、この方はロープにつかまりながら足で絵を描くという独自の手法を編み出した方で、海外のオークションで5億円を越える値段がついたことでも知られています。尼崎市ではアウトリーチ授業というもので子どもたちが足で絵を描く体験もしています。

昔は近松門左衛門のまちと言っていたのですが、時代に即した独自の文化を発信する市になっています。総合計画の後期まちづくり基本計画が施行されて、尼崎市はますます住みよいまちへと進化を続けています。この機会に尼崎市の魅力を知っていただけたら嬉しく思います。

島田絵美さん、田中秀幸さん
島田絵美さん、田中秀幸さん

尼崎市役所

ひと咲きまち咲き担当局シティプロモーション推進部シティプロモーション推進課 係長 島田絵美さん
企画財政局政策部政策課 係長 田中秀幸さん
所在地:兵庫県尼崎市東七松町1-23-1
電話番号:06-6489-6426
URL:http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/
※この情報は2018(平成30)年10月時点のものです。